コフナは100種類以上の微生物とその餌です。
自然にある微生物の中で、土壌中の特に植物の根の回りにあると有益な微生物を集めたものです。
この菌の研究はフランスのパスツール研究所で行われたものです。コフナは、堆肥・ぼかし肥料・農薬とは全く別です。 微生物資材です。
例えば良好の土壌中の微生物を調べますと、根の周り2〜3mm程度の箇所には15億/g程度の微生物がいます。また多種多様な微生物が存在します。逆に連作障害が起きる圃場では、微生物数は少なくなり、種類も10種類程度となります。
有機物を分解し腐植を作ります。
作物は有機物をそのまま吸収することが出来ないので、微生物の分解により、無機化し植物に吸収しやすい形にします。根の回りで根と共生し、根を保護する働きが有ります。
化学肥料に対しても、微生物はその成分を吸収して有機態の形で流亡を防ぎます。(微生物の乾燥成分はN:P:Kで12:7:5.7)
冬の間良好な餌があると地温を安定して高めることができます。
その為、根の動きを良くし、冬の間でも安定した生育につながります。
土の団粒化が進み、水はけ・水持ち・肥料持ちの良い土に変わっていきます。
また土も柔らかくなります。
一年で劇的には変わりにくいですが、毎年施用していくと年々良くなっていきます。
1回の施用で大幅な効果を出したい場合は、コフナソーラー法(太陽熱法)をお勧めします。
結果的に土が良くなり微生物が増えることにより、植物がより健康的に生育し、病気に強く、品質収量に好影響を与えます。また農薬の使用量を減らすことができます。
基本的に増える傾向には有ります。
より肥料を有効に使用することが出来ますので、収量を増やすことが出来ます。
コフナの中に
それは、肥料・微量要素を効率良く吸収しより健康的に植物が生育する為です。
コフナは農薬では有りません。
病害を防ぐには、管理・微生物性・肥料等の兼ね合いになります。
しかし使用法によっては、病気を抑える、もしくは広がりを抑えることが出来ますので、状況を確認の上ご相談下さい。
作物の収穫が終了後にすぐに施用下さい。
コフナは温度が低い状況下(雪の下など)でも活動します。
元肥と同時に入れる場合は、定植まで1〜2週間前に散布下さい。
基本的には一年目は2〜3割減らして下さい。
次の年以降は収穫量にあわせて加減下さい。
しかし作物・使用法・土地条件によっては変わりますので、ご相談下さい。
微生物ですので、その作を好む微生物がより多く繁殖します。
連作障害もこのために起こります。土の中はできるだけ多種多様で多くの微生物がいる状態を作りたいので、毎年補給して下さい。
コフナソーラー法は、太陽熱消毒を行う際にコフナを併用する方法です。
コフナの中に入っている菌を増やす過程で高温になり、いわゆる殺菌効果を上げることができます。しかしこの方法の一番の目的は、土壌中にコフナの有用な菌を増殖させるのが目的です。
それにより地力を上げることができます。
>> コフナソーラー法の詳細についてはこちら
コフナは、高温で活発に働く微生物を多く含んでおります。
よって高温( 30 ℃から 70 ℃)で非常に良く繁殖致しますので、コフナソーラー法の際は、餌となる有機物(堆肥)を投入して下さい。
確かに低温を生息域にする微生物は死滅しますが、全滅することはありません。条件が整うと再度繁殖します。
微生物は生き物のため、水分・温度・えさが無ければ活動しません。
特に水分が少ないと活動量が低下します。
コフナは嫌気性微生物を多く含んでおりますので、空気が少ないところでも効果を発揮します。
また活性力が高いので、未熟有機物を多量に同時に使用し、直後に定植・播種をするとガス害が発生する恐れが有ります。
有機物の分解力も高いので、過去もしくは同時におがくず、剪定枝を投入するときのこの発生が見られることが有ります。
フランスコフナ(輸入コフナ)はフランスから輸入したそのものです。
育苗用コフナは、このフランスコフナから撥水性を抑え、小分けしたものです。
コフナ1号・コフナMPは、輸入したフランスコフナを日本において再発酵させたものです。
フランスコフナに比べて活性力は若干劣ります。価格・作業性を考慮した製品です。
コフナMPは、コフナ1号の原料に、カニガラ・炭・海草を付加し性能を強化しております。
MIC-108は、堆肥(繊維分が多い堆肥)を作る際に使用する為に繊維分解菌を強化した発酵促進剤です。
COFUNAはフランス語で、3つの単語の頭文字を併せた物です。
CO:COMPAGNIE/FU:FUMURES/NA:NATURELLESです。
日本語では天然肥料会社という意味です。
コフナに含まれている微生物は、乾燥させて活動レベルをおとし、仮死もしくは胞子状態にしております。よって保管の際は水のかからない場所、冷暗所にて保管頂ければ、長期の保管は可能です。しかし、徐々に無機化は進んでいきますので、なるべく1年以内にご使用下さい。
長年コフナを使用している生産者の中で耕盤が無くなった!という声が有ります。
本来毎年数回はトラクターで、耕運するとほぼ間違いなく耕盤はできます。
現在この耕盤が作物生産力の低下の一因であるとされております。
年々大型化するトラクター等の機械のため踏圧が大きく、耕盤ができやすくなる原因です。
更に耕盤が固くなると、過剰に入った水分が抜けず、そこまで伸びた根は傷つき、根が腐りやすくなります。
また現在起きている濃度障害を引き起こす塩類集積も、この層に肥料分が残るためです。
また根もこの耕盤を突き破るのは非常に困難で、根がこの部分に到着すると根は下に伸びず、横に伸張し、塩類集積し水分の多い土壌の周りに伸びるということになります。
このような条件下で、フザリウム・シュードモナス等の微生物が生息していれば、非常に大きく繁殖する恐れが有ります。
コフナを年々投入することにより団粒構造ができ、更に根と共生した微生物が土中に入ることにより、耕盤周辺で微生物が生息すると、耕盤が柔らかくなります。これにより根の生育地域が増加し、微生物も多く、水はけ・水持ちが良い土となっていきます。