コフナって»近代農業の弊害を最初に体験したフランス

それは第一次世界大戦後の復興と、それに続く繁栄期に食糧需要が増大したことで起こりました。
工業先進国でもあったフランスは、第一次世界大戦で培った化学兵器の生産技術を応用して、農薬や化学肥料の大量生産技術を確立します。これを機に、作物増産に向けて機械化と化学肥料や農薬を大量に使った大規模・近代農業の時代に突き進むことになります。
当初、目ざましい増産に成功するのですが、やがて土壌の劣悪化による収穫量の低下、作物の品質低下、連作障害、病虫害の異常発生などに悩まされるようになります。対策を迫られたフランス政府は、原因の解明をパスツール研究所に依頼しました。

そして、腐植を増やすには自然の力にその一部を頼らざるを得ないことも発見しました。
このことから研究チームは、多種多様な有益微生物を動物の腸内や肥沃な土壌などから選別・収集して、これを絶妙なバランスで有機質100%の培地に添加し、堆積・発酵させる培養技術を開発したのです。