具体的な使用法»地温
小野さんのきゅうり(長野県松本市)

小野さんのきゅうりの根
小野さんは10年以上コフナを使ってきゅうりを作っています。有機栽培に興味があり、地元の部会でいくつかの微生物を試験してみたがなかなか効果の見えないこのような資材の中で一番効果を確認できたことがコフナを使うきっかけとなり、今ではその効果は小野さんのハウスの中で当たり前に確認できます。
その一番大きな特徴は土壌の団粒構造
コフナと有機物を投与し有効菌群が増え団粒化が進んだ小野さんのハウスの土は柔らかく、透水性・保水性が良く緩衝力がある土壌で根張りがよく、病害虫の被害も軽減され地上部についても樹勢が良くその作物は市場で大変高い評価を得ています。
ここ松本で冬場のハウス内の生育は、その寒さの影響でばらつきがひどくほとほと困っていました。
研究熱心な小野さんは微生物の働きに着目しコフナの溝施用を試してみました。
有用菌群の密度を高め、更にこれら菌の餌となるアミノ酸類の肥料を与えその活動エネルギーで地温に変化があるのではと考えたのです。
温度-1がその結果で、対照区に対してコフナ区の温度が高い事が確認できます。
更に試験区に対してコフナ区の温度効果の割合を出したものが下のグラフ(温度割合)です。
注目するのは、最大で15%温度が高く平均で4〜5%の温度効果が確認できます。 更に気温が上がり始めた3月下旬にはコフナ区の温度が対照区より下がっています。

温度割合

これらの結果からコフナ区では、温度を一定に保つ効果が考えられます。