具体的な使用法»乳牛
堆肥場におけるコフナを使った減臭テスト報告書
試験目的 | 現在乳牛の糞尿を堆肥化しているが、匂いが強いためコフナを使用して発酵臭を弱め、かつ堆肥化を促進する。 |
試験場所 | 岩手県葛巻町 丹内久仁人様 |
畜種 |
乳牛 52頭 第1回測定日時:
平成17年2月9日 AM 11:00〜 気温 ‐3℃ 第2回測定日時:
平成17年3月16日 AM 10:50〜 気温 5℃ 第3回測定日時:
平成17年8月10日 AM 11:00〜 気温 29℃ 第4回測定日時:
平成18年2月9日 AM 11:30〜 気温 -7℃ 第5回測定日時:
平成18年8月10日 AM 10:30〜 気温 29℃ コフナ投入方法:
2月10日より2日に一度バンクリーナーにコフナ1号を1袋散布(3月11日まで)6月より3日に1度コフナ1号を1袋散布 ![]() コフナ1号を散布 |
測定機 | ODOR CONCENTRATION METER XP-329 (NEW COSMOS ERECTRIC CO.,LTD.) |
0点補正位置 | くずまき道の駅 |

平成17年2月9日 | 平成17年3月17日 | 平成17年8月10日 | 平成18年2月9日 | 平成18年8月10日 | |
【1】 | 35 | 11 | 10 | 0 | 10 |
【2】 | 433 | 448 | 56 | 374 | 252 |
【3】 | 460 | 440 | 148 | 422 | 443 |
【4】 | 120 | 98 | 256 | 78 | 61 |
【5】 | 388 | − | 272 | 64 | |
【6】 | 202 | 108 | 205 | 337 | 154 |
【7】 | 845 | 676 | 840〜1550 | 845 | 112 (29) |
※ 3回測定の平均値より
※ 【7】はロータリーにて攪拌を行っている際に測定
※ 2回目の【5】に関しては、1回目がバンクリーナーから牛糞が排出されており、2回目が排出されておらず、比較対象になら無い為測定値を出さず。
※ 3回目の牛舎の測定は窓を開けて、換気を行っている為前回2回(換気行っていなかった)と比較し低い数値となっている。
8月10日温度測定
堆肥場の【4】において、8月上旬に作成し堆肥場に移動したもので67℃、5月末に移動したもので、40℃の温度があった。
※ 4回目の堆肥場の温度は約40度程度まで上がっている。必要温度まできていないため、夏場より循環時間を多く取っている。
※ H17/12からH18/2まで当地では−20度を超える低温下にあり、他の堆肥場では温度が上がらない状況が続く。
※ H18/08/10 【7】について、(29)は、攪拌機を稼動していない状態

第4回測定時状況 | ||
![]() |
![]() |
平成18年は、最低気温で-20度を超える状況にある。 |
丹内氏堆肥場![]() |
![]() |
その他圃場状況![]() |
第5回状態 | ||
![]() 2006/08/10 昨年同期と比較しても減容化はすすむ。 |
![]() |
![]() 2005/08/10 |
【まとめ】
目標としたpH9以下には届かなかったが(H18/8試験分)、約3ヶ月で堆肥化は進んでいる。全体にコフナを混ぜるために、戻し堆肥を行う必要があるが、循環サイクルが出来上がると、堆肥化の速度は急激に促進され減容化が進む。今回は鶏糞の使用量を減らすことに約2年かけた為、減臭することに時間がかかったが、鶏糞を使用しなかった場合は1年程度で減臭・減容化は可能と推測される。
分析項目 | 単位 | 検体名 | ||||||
従来品 H17/2 |
コフナ入 H17/3 |
コフナ入 H17/8 6ヶ月堆積 |
コフナ入 H17/8 3ヶ月堆積 |
コフナ入 H18/2 6ヶ月堆積 |
コフナ入 H18/2 6ヶ月堆積 |
コフナ入 H18/8 3ヶ月堆積 |
||
水分含有量 | % | 44.3 | 53.2 | 22.7 | 54.3 | 38.6 | 67.3 | 54.8 |
pH | 9.65 | 9.62 | 9.95 | 8.97 | 9.58 | 9.27 | 9.07 | |
EC | mS/cm | 8.91 | 8.03 | 10.97 | 9.18 | 8.79 | 7.06 | 7.17 |
全窒素 (T-N) |
% | 3.06 | 2.70 | 2.5 | 2.0 | 2.6 | 2.4 | 2.7 |
全リン酸 (T−P2O5) |
% | 3.22 | 3.35 | 4.2 | 3.7 | 5.3 | 4.1 | 1.6 |
全カリ (T−K2O) |
% | 4.29 | 3.91 | 5.2 | 4.9 | 5.0 | 4.8 | 4.6 |
全苦土 (T- MgO) |
% | 1.34 | 1.32 | 1.8 | 1.5 | 2.3 | 1.8 | 1.6 |
全石灰 (T-CaO) |
% | 2.54 | 4.47 | 4.4 | 5.6 | 4.9 | 4.6 | 3.3 |
全炭素 (T‐C) |
% | 39.10 | 40.70 | 36.0 | 34.8 | 34.8 | 34.7 | 36.1 |
C/N比 | 12.80 | 15.10 | 14.5 | 17.5 | 13.4 | 14.5 | 13.4 | |
全マンガン (T‐Mn) |
ppm | 104.87 | 114.78 | 100.8 | 89.1 | 93.3 | 81.1 | 85.1 |
全銅 (T‐Cu) |
ppm | 4.99 | 5.74 | 19.2 | 18.8 | 23.3 | 23.9 | 14.2 |
全亜鉛 (T‐Zn) |
ppm | 39.95 | 40.17 | 158.5 | 145.4 | 112.0 | 100.2 | 89.8 |
全鉄 (T‐Fe) |
ppm | 144.82 | 160.69 | 19.2 | 4.7 | 336.1 | 262.5 | 222.2 |
上記,分析項目全窒素以下の各成分分析値は乾物当りの含有率です。
分析方法 | |
水分含有率:場圧加熱乾燥法(105℃45分間) | pH:ガラス電極法(堆肥:水=1:5) |
EC:電気伝導率法(堆肥:水=1:5) | 全窒素:ケルダール法 |
全リン酸:モリブデン青法 | 全カリ:カリボール法 |
全苦土:キシリブルー法 | 全石灰:OCPC法 |
全炭素:乾式燃焼法 | C/N比:計算 |
全マンガン、全銅、全亜鉛、全鉄:原子吸光光度法 |