群馬県のナス農家で行われている施設栽培の「ナスの更新栽培」におけるコフナ施用事例について下記ご報告致します。
収穫時期:3月下旬〜7月10日頃まで
施用土壌:火山灰土壌
1.元肥時に10aあたり
(1)コフナ 10袋以上
(2)土壌検査により以下のもの(参考)
・リン酸分 18kg
・有機質肥料(8-12-10) 160kg
・緩効性肥料150日タイプ(オール14) 160kg
・貝化石 200kg
・ビオマス 150kg
・水溶性苦土 60kg
コフナを投入することにより、発根(特に毛細根)が促進され肥料吸収を良くします。土壌中の微生物の種類、数が多くなればよりこの効果が高まりますので、肥料には有機質肥料を使用することをお薦めしております。
2.せん定

【図1】
・枝の数が増えて通風・日当たりが悪くなると、果実の色や形が悪くなるので、内側に伸びている枝や垂れ下がっている枝を間引きせん定して下さい。
・せん定後の脇芽は以下のように放っておきます。(図1参照)
収穫時期:8月上旬〜11月末
1.更新時
・一般的な更新栽培では下のほうまで木を切り戻しますが、2作目の栽培の際に節間が伸びてしまうというデメリットがあります。
群馬県で行われている更新栽培はそのデメリットを解消するため、土上1.5〜1.8mほどの高さでピンチをします。(図2参照)
脇芽は5〜10mm程度残して、全て切り落として下さい。(図3参照)
・更新せん定後の脇芽は図1と同様に放っておきます。
残渣分解および発根促進のために、
・コフナ5〜7袋
・米ぬか30kg
を土壌表面の残渣に撒いて下さい。


2.切り戻し時
・途中、木が伸びすぎるため再度切り戻しをして下さい。
残渣の状態に合わせて、再度土壌表面の残渣にコフナと米ぬかを適選撒きます。(参考)
・コフナ1袋
・米ぬか15kg
以上の栽培方法は、静岡以北で適しているという意見もございます。